社会人コース(ポピュラー)に入会された生徒さんのレッスン記録2回目です。
ベートーヴェンの「喜びの歌」を使って、「左手のアレンジによって曲のイメージを変える方法」をいくつかやっています。 (実際生徒さんはリードシートで弾いています)
③ 左手をコード(3和音)で弾く
この曲ではD(レファ♯ラ)とA(ラド♯ミ)という2つのコードを覚えて、使ってみます。
最後の小節ではA→Dと動くのに、いそがしく感じるかも知れません。これを弾く時にちょっとしたコツがあります。実際に鍵盤上での指の置き方を見てみると・・・ (数字は指番号)
A(ラド♯ミ)
D(レファ♯ラ)
⑤から③までの鍵盤の幅と、③から①までの鍵盤の幅が同じです。 という事は、DもAも指の幅が一緒なのです。なのでA→Dと動くコツは、指の形をそのままにして腕で移動することです。
この仲間に、E(ミソ♯シ)もあります。(※ 3つともメジャーコードです)鍵盤の色が白・黒・白なのも共通ですね なのでD・E・Aを3つ同時に覚えるのがおススメです
前回やったエイトビートをオクターブで弾きます。実はオクターブを押さえることには、あるメリットがあるのです。それは、オクターブを押さえたとき、左手②の指がちょうど5thにくる事です。(5thとは、Dのコードならレファ♯ラのラにあたります)5thの位置を確認しながら弾いてみると、②の指が自然と5thに乗っていて面白いです これは、後々出てくる10度奏にも役立つと思います。
これは③でやったコード奏の3rd(Dのコードならレファ♯ラのファ♯)抜かしです。
③の時の演奏と比べると、音がスッキリ聴こえると思います。音が1音減っただけでこんなに曲の印象が変わるのですね。ちなみにこのroot・5thの音程を完全5度と言います。 rootを見た瞬間、完全5度上の5thもサッと指が出るようになるとスバラシイです音の響きで覚えられたらいいですね。