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 聴音を練習するに当たって、「何の音だかさっぱり見当がつかない」「リズムが取れない」などの悩みはつきものです。絶対音感がある人はともかく、普通は練習によって正しい音程を身に付けるものです。そのちょっとしたコツをいくつか書いてみます。

カウントをとる時、指で取ること。4拍子なら親指・ひと指し指・中指・薬指の順で取ります。(これは私が採譜する時、いまだに用いている方法です♪)せっかく分かった音が、何拍目だったのか分からなくなる事って多いのです。そのときの音が中指で鳴れば、小節の3拍目だと分かります
各小節の頭の音は必ず1回目で書くのが理想ですが、これは絶対音感がある人じゃないとなかなか難しいもの。なので、書けた部分から前後を推測していく事も方法のひとつです

③各小節ごとに和声(コード)進行を考えること。大体が単純なコード進行で出来ています。(Ⅰ−Ⅰ−Ⅳ−Ⅴ7−Ⅰ)(Ⅰ−Ⅱ−Ⅴ7−Ⅰ)など

④ハ長調の課題だとすれば、1小節目はCのコード(Ⅰの和音=ド・ミ・ソ)を頭に鳴らしておく。転回型なんか大いに出そう!
3度の音程(長・短ともに)を得意にしておく。ピアノで鳴らされたあらゆる3度音程を、「長3度!」「これは短3度だ!」と感覚的に分かること

⑥記譜するとき、最初から濃く書かない。間違えたときすぐ消せるくらい薄めに書く。じゃないと消してる時間がもったいないのです! 


聴音で音が分からない人の大半は、実際歌ってもらうと「正しい音程で歌えていない」のです。
そして調性が取れていないために、〝ハ長調のメロディを弾くよ〟と言っても、〝ホ長調のメロディを弾くよ〟と言っても、結局〝ただメロディを流し聞いている感覚〟なのかも知れませんね。なので、聴音課題の曲は、まず歌ってもらっています。何曲か歌って、その中から聴音書き取りをしています。半年も経つと、必ず効果が見えてきます。聴音視唱は切っても切れない関係だと思います!

自宅で自分で練習する際、CD付きの聴音問題集を買う生徒さんも多いです。
または、オンラインで聴音問題をやるという手もあります。パソコンさえあれば無料で練習出来ます。ちなみ2つ紹介してみます♪

ただし受験校によって、カウントの仕方や出題回数、小節の分割が異なるため、そのあたりの調整はこれらでは出来ません。

もう一度書きます。どうしても聴き取れない!という方へ。

聴音の苦手意識を克服するには、譜面を書く前にまず『聴音問題をとにかく声に出して歌うこと』です。丸暗記するぐらい歌ったら、それを頭の中で正しく鳴らす練習をしてください。そのあと、譜面に書きおこします。この作業を、1曲でも多く実践します。曲をこなした量だけ、音程やフレーズパターンが身につきます。

週1回、1時間のレッスン内ではこなせる曲数はたかが知れています。自分なりにやってみて下さいね!