〒960-8141 福島県福島市渡利字岩下1-9

営業時間
10:00~19:00
定休日
日・祝日

お子様にピアノを習わせるというと、どんなイメージがありますか?

発表会での姿を見て成長ぶりに感動する、有名な曲を弾けるようになって欲しい、学校での伴奏を頼まれたりして活躍する姿を頼もしく感じる・・・。あるいは絶対音感の訓練や指・頭などを総合的に使うため、脳の働きにとても影響があり頭の良い子に育ちそう・・・など、色々あるのではないでしょうか。

私にも小さい子供がいまして、実際に自分の子をリトミック(音楽に合わせてからだを動かすことによって音楽をより深く感じ表現できるようになる)に通わせているのですが、様々な発見と成長があり驚いています。親として、又音楽の指導者として、両者の立場から大事だと思う事をいくつか書いてみます。

・単に「音楽が好き」ではなく、「音の表現方法を考えるのが好き」になる子を育てる

・講師の指導によって生徒さんが、レッスンの場で「何をしたらよいのか気付く」「自分で考えようとする」「反応し、変化する」ようになる

・音楽を〝心身ともに表現したい〟という気持ちの土台作りは小さいうちに!

・ピアノだけを習いに行くのではなく、人とのつながり、マナー、生活の時間配分を学べる

単に楽譜と音が合っているとか、強弱が合っているとか、音符の長さが正確に弾けたといっただけでは、誰が弾いても同じ音・・・きっと機械的な印象になってしまいます。音に『彩り』を加えるには、曲の形式、フレーズの目的や表現のイメージを子供に伝えないといけません。「このフレーズで一番高くジャンプしたくなる所はどこ?」とか「このフレーズはお父さんかな?それとも子供かな?」「ここの音はお寺の鐘みたいかな?それとも木魚みたいな音?」など、質問すればするほど(特に小さい子供ほど)2倍返しで答えてくれます。では出したい音が決まったら、どのような手の形、腕の使い方をすればその音になるのかをアドバイスするのは、当然講師の役目です。

大人の場合、「ここのフレーズはどんなイメージで弾きますか?」と質問しても、とっさに思い浮かべるのは難しいかも知れません。特に思春期の子供は、表現する事自体〝恥ずかしい〟と感じるお年頃みたいです。表現のアドバイスを言ってもなかなかやってくれないのです。なので小さな頃に『音を自分で表現する(他人に伝えようとする)』習慣が付いていると、年齢を重ねても当然のように音に彩りを持ち続けようとします。

また学校と習い事との時間配分を考えるようになります。同時に、レッスンでのマナーやステージマナーも身に付きます。発表会などで普段より余分な時間とエネルギーが必要になり、大変な中でも何とかやり遂げた姿に、親御さんは「成長したな」と思われると思います。

長くなりましたが、『子供がピアノを習う』ってこうゆう事だと私は思っています。